メロンソーダ。[短編]


目を開いて顔を上げた彼は、鋭い瞳。



「っ......」

「なんでだ? 江川のことが、好きなのか?」

「......、えっ......?」

「あいつなんかに、渡してたまるか......!!」



ぎらついた眼であたしを見た穗村くんは、あたしに手をのばした。



「っ、きゃっ......!」



どさっ......、

校舎の壁に押し付けられる。
手首をつかまれる。

両手首をまとめてつかまれて、身動きが取れない。

ここは裏庭で、人気(ひとけ)がない。


つまり誰も、気づかない。



「っ、やっ......!」

「......っ、あいつには渡さねえ......!」



つかまれた手のひらにキスが落とされる。

やだ......っ。

穗村くんの空いた片方の手が、あたしの首元に伸びる。

するり、とリボンが外される。