「なんなの、それっ」
「知りたい?」
「知りたいっ」
「......ある人の、一番になりたいんだ」
視線を上に向けて言った祐は、真剣だった。
「へー? 誰なの?」
「星来にだけは、教えてやんない」
祐はそう言って、いじわるそうに微笑んだ。
「ハイ、祐先生っ、〈祐の数学ミュージアム♪教室〉お願いしまっす!」
「何なのその名前。ネーミングセンスない。断固却下。ミュージアムどっからきた?」
「え? ミュージカルフラワーミュージアムから」
「なんだそれ」
「ミュージカルフラワーっていう、香りをかいだら勝手に歌いだしたり踊りだしたりしちゃう花の研究室だよ?」
「なんだその情報網」
「風の噂で」
「......風の噂でそんなんくるかよっ!」

