メロンソーダ。[短編]


うがーっ。

わけわからない叫びをあげて、シャーペンを握りなおす。

そして、カバンからチョコレートを取り出した。

包み紙をとって、ぱくっ。

糖分、おいしいっ。栄養になるよ......勉強の。

こっそりと、祐とくっつけた机に、チョコレートを置く。

チョコレート、おいしいもん。
それに、糖分取らなきゃやってられないよ......。

さらにもう一個。
今度のは普通のチョコじゃなくて、アーモンドの入ったチョコ。

パクリ、と口に入れてポリポリポリポリ。

やっぱりおいしいよなあ......。

ちらりと横目で祐を見る。

チョコには手が付けられていない。

......祐って、チョコ苦手じゃなかったもんな、うん。

一応、親しい人の好き嫌いは把握している。

祐は親しい人か? ダチ、だよな、うん。
......そう思われてないのは分かってるけど。

毎日毎日、バカバカ、ガキガキ、雑魚雑魚いわれてる始末だもん。

まあ、そこらへんは気にしない。

だって友達だもんな、祐は。

小学校からの腐れ縁。

あたしは別にいやってわけじゃないけど、祐はこの腐れ縁をいやだと思ってるだろう。

はあ。

ついた息が口元まで出かかって、......飲み込んだ。

人間関係って、難しい。

でも逆に、得意すぎるのも大変なんだろーな......。