最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 翔葉さんも、苦労してるんだ……。

 私は翔葉さんの苦労を知らないから、どうとも言えない。

 分かったような口なんて聞けないし、何かをアドバイスするにしても足手まといになりかねない。

「……具体的には、どんな苦労を?」

 だけど、内容が分からないと言葉も言えない。

 だから直球に、飾らずに尋ねる。

「ご注文の品、お届けに参りました。」

 そのタイミングで店員さんが、私と翔葉さんのドリンクを持ってきてくれた。

 私はレモンスカッシュ、翔葉さんはアイスコーヒー。

 翔葉さんはそのアイスコーヒーに一口つけると、一拍置いてから教えてくれた。

「挙げだしたらキリがないから短めにいく。」

 最初にそう前置きしてから、大きなため息を吐いて。

「とにかく、新が人使いが荒すぎる。特に俺の。俺がいくら新の従者と言えど、加減くらい学んでほしいもんだ。それと、Anarchyが起こした面倒事はともかく、Zenithや生徒会の奴らが起こした面倒事の片付けまで俺に押し付けてくんな。俺は暇じゃねーんだよ。ほんっとに、新だけじゃなくて他の組織にも振り回される俺の身にもなってみろって。」