最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 するとおもむろに、翔葉さんがこんな事を口に出した。

「なぁ……元宮は、悩みとかある時ってどうしてる?」

「悩み、ですか?」

 いきなり言われた言葉に、ぽかんと呆気にとられる。

 だけれどすぐに気を取り直して、こう聞き返した。

「翔葉さん、何か悩んでるんですか?」

 そんな話を求めるって事は、何かがあったって事だろう。

 だからそう聞いてみると、翔葉さんは途端に迷惑極まりないといった表情を浮かべた。

 そして、荒々しく舌打ちをする。

「何かって……そんな一つや二つじゃねーよ。つーか、俺が抱えてんのは悩みっていうかもう苛立ちだ。それでも、どうすりゃいいのかが分かんねーんだけどな。」

「……そういえば、翔葉さんってAnarchyの副代表さんでしたもんね。」

「そうだ。だから面倒事はほとんどと言っていいくらい俺に回ってくるんだよ。マジで迷惑だ。」

「そ、そうなんですね……。」

 翔葉さんは何事も卒なくこなしそうだから、悩みなんてないんだろうと勝手に思っていた。

 でも実際は苛立ってしまうほどに、鬱憤が溜まっていた……って事なんだよね。