最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 元宮と居ると自分の汚さが目に見える気がして、正直のところ元宮と二人きりにはなりたくない。

 嬉しくないわけじゃない。その逆だ。

 こういう機会でしか俺は元宮と会えないから、今回の機会は存分に使わせてもらう。

 ……まぁ、恋人と離せてるっていう時点で良いか。

『好きな女と会えるのに、浮かれない男が居るか。』

 いずれの新の言葉が、ふと蘇る。

 新の野郎、元宮と付き合う前も度々そんな事言ってたな。

 その言葉が、今なら何となく理解できる気がする。

「……っ、くっそ。」

 ……そう思うのは、自分が予想していたよりも元宮と会える事に喜びを隠せていなかったからだ。



 その夜は、あまり寝られなかった。

 当たり前だ。今から好きな女と二人になるんだから、そりゃ眠れなくなるだろ。

 新はその逆らしいが、それはきっと恋人として余裕があるからだろう。

 正直その、新の余裕をぶっ壊したいところではあるが。

 心の中で悪態をつきながら、事前に指定されていたカフェまで向かう。

 カフェは学園内に設備されているもので、予約したのは新だ。