最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 頭を抑えながら、小さく零す。

「母さん、元気かな……。」

 母さんは魔族の戦争に巻き込まれて、帰らぬ人になった。

 今は父さんとは和解しているけど、昔は数え切れないくらい喧嘩をした。

 ……それが今の俺を作ってる。

 神菜も……もし、戦争に巻き込んじゃったら……。

 そう考えると、容易に神菜を想う事ができない。

 神菜がいくら優秀な魔術師と言えど、もしもがあったらダメなんだ。

 だから、神々と付き合うのが神菜にとっては一番良いんだ。神々は“最強”の異名を持ってるから。

 ……神菜に、母さんと同じ道を辿ってほしくない。

『お母さんはずっと、世妖の味方だからね……。』

 そう言ってくれた母さんは、もういないけど。

 それでも、大好きな想い人が居るから。

 ……ずっとずっと、大好きだよ。神菜。

 例え、誰のものになろうとも。

『俺から離れないで。』

 そうやって言えない立場にいるけど、今は神菜の先輩として近くに居られるだけ良いと思った。