最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 そんな彼女に、危うく抱きしめたい衝動に駆られそうになる。

 俺ってこんな、我慢できないような男だったか……?

 自分でも不思議なくらい、俺は神菜に翻弄されている。

 もう本当に、可愛すぎる……。

 そう言うところがあるから愛でたくなる。可愛がりたくなる。

 だけどもう、時間だよな。

「神菜、そろそろ帰ったほうが良いんじゃない……? 神々、心配すると思うよ。」

「世妖さんは、どうするんですか?」

「俺はもう少しだけ、ここにいるから。」

「そうなんですね。風邪ひかないようにしてくださいっ。」

 神菜は最後にそう言ってから、踵を返して中庭を出て行ってしまった。

 その瞬間、自分自身に嫌気が差す。

 あー……俺、何惜しい事してんだよ。

 それに俺、偽善者みたいだったよな……神菜が幸せなら、俺もって……。

 それは本当の事だから否定しようがないけど、やっぱり嫌だ。神菜を別の輩に取られるのは。

 表向きだけ“良い先輩”を演じているけど、裏はどうしようもなく我慢できないただの獣だ。