最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「……うん、眠れた。」

「それは良かったですっ。」

 えへへっと可愛らしく笑う神菜に、ドキドキというよりも心配のほうが勝る。

 神菜、分かってないの……?

 俺、強引な手を使って神菜眠らせたんだよ……?

 それなのに、何でそんな笑えるんだろうか。

「神菜。」

「はいっ!」

「何で……帰ってないの?」

 元気な返事をしてくれた神菜に頬が緩む感覚を理解しながらも、そう尋ねる。

 俺の魔術の効果時間は、頑張ってもせいぜい一時間。

 純血な魔族なら三時間以上は効果が続くけど、俺は半分人間の血が混じってるから短い。

 今の時間帯なら平気で一時間以上経ってるはずなのに……何でまだ、ここにいてくれてるの?

 率直な疑問を投げると、神菜は一瞬きょとんとしてからふわっと微笑み返して。

「世妖さんを置いたまま帰るわけにはいきませんよっ! でも私が起きた時世妖さん気持ちよさそうに眠ってたので、起きるまで待ってたんです!」

「……そっか、ありがと神菜。」

 俺の申し訳なさも分かっていない神菜は、無防備に笑顔を見せる。