最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 ……これは、流石に効くなぁ。

 ははっと、俺らしくない乾いた笑みを零す。

 そうしなきゃ、泣いてしまいそうだった。

 泣くなんて女々しい事、できるわけじゃない。

 それでも、少しでも可能性があるならば。

 可能性をくれるならば。

「俺を好きになってくれ、神菜……っ。」

 ――あがいて、もがいて、可能性を見出したかった。

 叶わないなんて、知ってるからこそだ。知ってるからこそ、馬鹿みたいにあがきたくなる。

 ……無理なんだって、諦められるわけない。

 でも、今は。今はまだ、好きじゃなくても良いから。

 ……少しだけでも、ありもしない可能性が欲しかった。



「……さん、世妖さんっ。」

「ん……かん、な……?」

 一体どれくらい経ったんだろう。いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。

 空を見上げるとオレンジ色に包まれていて、結構な時間が経っていたんだと気付かされる。

 そこから視線を流すと、微笑んだ神菜が視界に入った。

「おはようございます、世妖さんっ。よく眠れましたか?」