最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 その瞬間に、ゆっくりと手を解く。

 この温もりを離したくない。本当は、ずっと捕まえていたい。

 でもそれは、それだけはできないから。

 俺はずっと、神菜の幸せを願うしかないから。

「ふへぇ……んにゃぁ……。」

「……猫だ。」

 神菜の寝言に、クスっと笑みが零れる。

 そう言えばこの前の誕生日パーティーで、神菜猫になってたなぁ……。

 あの時はマジで心臓止まるかと思った。

 猫耳と尻尾が生えてるだけで、あんな可愛くなるとか反則……。

 そう思ったとしても、神菜の可愛さがなくなるわけじゃないしより増すばかり。

 結局あれは創の仕業だったけど、きっとみんな内心創に感謝してるはずだ。俺だってそうだもん。

 確かに創がした事は良くない事。天が持ってきたのをすり替えたんだから。

 だけどそれ以上に得たものが大きすぎたから、安易に創を怒れないのも事実。

「ありゃたしゃん……むにゃぁ……。」

 ……っ。やっぱりだ、俺が入る隙なんて無い。

 小さかったけど、神菜ははっきりと神々の名前を呼んだ。それくらい想ってるから。