最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 なんて、淡い幻想を抱く。

 神々も神菜を愛してるし、神菜も神々を愛してる。

 俺が入る隙なんて無いに等しい。というか、他の奴が入る隙なんかあるわけない。

 きっと、それが誰であろうとも。

 俺はただの半妖。才能があるわけでもなく、何かが秀でてるわけでもない。

 Zenithの来栖や天と違って目立たない立ち位置だし、神菜に見向きされないのは知っていたけど……。

「マジで、一瞬だけで良いから見てくれないかな……。」

 本当に一瞬だけで良い。神菜が俺を、恋愛対象として見てくれるなら。

 だけど無理だ。そんな願いも、叶うはずがない。

 神菜は俺のことを先輩だと思ってくれて、きっと信頼してくれている。

 だからこそ、壊したくない。

 今回は神菜がはっきりと断ってくれたから、愚行をしなくて済んだ。

 けどもし、自制が利かなくなって今の関係が壊れでもしたら……そっちのほうが、断然怖い。

 見てくれないのは知ってる。神々に叶わないのも、知ってるから。

「大好き。」

 俺は小さく呟いて、神菜の頭を撫でる。