最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 少しでも、希望を持ちたかった。

 ……分かっては、いたけれど。

「可愛すぎ……。」

 そうは零すも、手を出せない状況で。

 ここで手を出してしまえば、自制が利かない気がした。つーか、確実に利かない。

 それは流石に困るから一応我慢はしているけど……やっぱり、手を伸ばしてみたいって思うのは変わらない。

 神々にバレたら終わりだろう、と思いつつ神菜の右手を持ち上げる。

 神菜が起きてしまわないように、ゆっくり神菜の手に自分の指を絡める。

 いわゆる、恋人繋ぎ……ってやつ。

 神菜は絶対、ガードを緩めない。誰よりも神々を大事にしているし、神菜も神々を愛しているから。

 だからこういう状況でしか、手が出せない。

 これ以上の事はしない。俺だって、倫理観が欠如しているわけではないから。

 神々に殺されたくないし、神菜を悲しませたくないし。

 もう少ししたら手を離そう、と思いながら少しの幸せに浸る。

 恋人になれば、こういうのもいつでもできるようになるんだろうな……。