最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

《あー……だから世妖来てなかったんだ。うーん、そうだねー……。》

 天さんも困っているのか、電話越しに思案する声が聞こえてくる。

 天さんでも困るくらいなんだ……。世妖さん、どんどん謎が深まっていく……。

 だけど本当に、世妖さんを連れて行かなきゃまずいのは目に見えて分かる。

 今日は確か大量の資料を確認しなきゃいけないはずだから、早く行かなきゃならないのにっ……。

 ……そう焦り、天さんにもう一度尋ねてみようとする。

「神菜、スマホ貸して。」

「へっ? せ、世妖さんっ……!」

 でもそれは、叶わなくて。

 いつの間にか起きていたのか、後ろからスマホを取られてしまった。

 世妖さん、何する気ですかっ……!

 と言う前に、世妖さんが天さんに向かってこう言った。

「俺と神菜、今日は行かないから。んじゃ。」

「えっ……!?」

 わ、私もっ……?

《え、ちょっと待って――》

 天さんの返事も聞かず、世妖さんは通話を切る。

 その後に私にスマホを返してから、今度は私の腕を引いた。