【side神菜】

「世妖さーん……? 起きてくださーい……。」

「無理……眠い……。」

 こ、困ったなぁ……あはは。

 今私は、生徒会に行く道中で世妖さんを見つけた。

 でも少し……ううん、結構困った事が起きた。

「生徒会、遅れちゃいますよー……?」

「……んん……今日生徒会休むー……。」

「えぇ……!? それはダメですよ!」

 中庭で世妖さんが、お昼寝をしているのだ。

 今日の生徒会は天さんの都合でお昼かららしく、もうそろそろ生徒会が始まる時間。

 なのに、世妖さんは生徒会に行く気はないらしい……。

 何ならここで日向ぼっこしてるんだよなぁ……世妖さんらしいって言ったら、らしいのかもしれないけど。

 それでも、流石にここで時間を費やすわけにはいかない。

 強引にでも、連れて行こうかな。

「世妖さん、生徒会遅れたらみんな困っちゃいますよ。一緒に行きましょう?」

「今日はここで寝るって決めたから、生徒会は休む。ていうか、神菜も来て……? 一緒に寝よ……?」

「や、だから世妖さん? 寝ちゃダメですってば!」