最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 先輩の自由を尊重しているのか、先輩をそれほどまでに信頼しているのか。

 ……きっと、どっちもだ。

 神々は先輩のことになると何でもするし、先輩のこと第一だから。

 って、今はその話じゃなくて。

「先輩、本当に手伝っちゃってもらって良いんですか? すぐ帰らないと、神々さん心配しますよ?」

「ううん、今日は新さんご両親に呼ばれちゃったらしくて会えないの……。だから一人で居るより、みんなと居るほうが楽しいから私は全然大丈夫っ。」

「……そうなんですね。それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきます。」

 そっか……神々、居ないのか。

 神々はこの学校でもこの国でもトップ。だから忙しいのは仕方がない。

 でもそれは逆に好都合なんじゃないか……?

 ……いや、僕はそんな下衆みたいな事はしたくない。

 正々堂々と、神々から先輩を奪いたいから。

「ふふっ、うんっ! それじゃ早速初めて、夏休みの宿題ある程度進めちゃおっか?」

「はい。……っつーかお前ら、いつまでも上の空で居るな。今から勉強再会するから、分からないところあったら挙手して。」