最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 なら、人手があったほうが良いんじゃないかな……?

「マジで皐月戻ってこい……って、っ!?」

 何とか皐月君を説得しようと頑張っていた時、耐えきれなくなったのか男子生徒が私たちの元に駆け寄ってきた。

 あっ、やっぱり待たせちゃってたよねっ……!

 でもどうしてか、その生徒さんは私を見て顔を真っ赤に染めていた。

「も、ももも、元宮、かん、な……!?」

「は、はいっ! 元宮神菜です!」

「ほほほ、本物……!?」

「? 本物、ですよ?」

 何だか凄く、驚かせちゃってる……?

 いまいち現状を理解する事ができず、私は首を傾げてしまう。

 だけど皐月君は諦めたように、大きくため息を零した後。

「とりあえずここじゃなんなので、教室入ってください。……おい、呆けてないで行くぞ。」

「……お、おうっ!」

 皐月君は乱暴に生徒さんと教室に入り、私もとりあえずお邪魔させてもらう事にした。