突然めいちゃんが現れて、ビクッと肩を跳ねさせてしまう。

 だけど久しぶりにめいちゃんと会えて嬉しかったから、思わずめいちゃんを抱きしめてしまった。

「神菜ちゃ~ん、抱きしめる力つよ~い……。」

「あっ、ごめんねめいちゃんっ! だ、大丈夫っ!?」

「な、何とか……。」

 本当にごめんね、と付け加えてめいちゃんを離す。

 その時にめいちゃんの変化が、私の目に留まった。

「めいちゃん、その服って新しい物? とっても似合ってるよ!」

「流石神菜ちゃん、お目が高い……! これね、皐月が作ってくれたんだ~!」

「そうなんだ……!」

 めいちゃんが今着ている服は、可愛いロリータ系の洋服。

 フリルやリボンがたくさんついていて、女の子らしくて可愛い。

 凄い、皐月君……。そんなに器用な事できたんだ……。

 縫い目も綺麗だし、売り物でもおかしくないのに……。

 ほうっと見惚れていると、教室の中からこっちに向かってくる足音が一つ聞こえてきた。

「めい、何して……って、先輩じゃないですか。こんにちは、先輩っ。」