最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 でも、新さんは怒ってるから本当はそう思っちゃダメだよね……。

 素直に打ち明けてみて、新さんの様子を見る。

「……神菜は、動物になりたかったのか?」

「……なりたい、というよりも大好きだから、体験してみたかったんです……。」

「だったらまず、俺に言ってくれ。」

「え?」

 どういう事……?

 訳が分からず首を傾げると、新さんは真剣な表情でこう言った。

「……俺も正直言うと、今の神菜が凄い新鮮で可愛くて楽しんでたりする。だから、二人きりの時だったらいつでも猫耳生やしてやるけど。」

 さ、流石だ新さん……そういう事をさらっと言えちゃうの……。

 一瞬、心が揺らいでしまう。

 だけど私はもう、猫になるのはこれっきりで良いかなって思っている。

「猫になれたのは楽しかったですけど、私はそのままの状態で新さんと居たいです。だから猫になるのは、これでもう十分なんですっ。」

 そう言って、新さんにぎゅっと抱き着く。

 その途端、ボンッと私の周りに薄い煙が現れた。

 あ、もしかしてこれって……。