「怒ってますよね……私が、こうなっちゃったの……。」
「……まぁ、な。」
苦い顔をして、小さく呟かれた言葉。
ううっ、そうですよねっ。やっぱり怒りますよねっ……。
でも新さんはおもむろに、私を引き寄せた。
「だがお前には怒ってない。……ただ俺が怒ってんのは、神菜をこんな姿にした野郎に、だ。」
「……へっ?」
私には、怒ってないの……?
えっ、でも私はっ……。
「私がぼんやりしてたからこうなっちゃっただけなんです……。だから、これは私のせいで――」
「違う。断じてお前のせいじゃない。」
はっきりと、そう否定してくれた新さん。
そんな新さんに思わず、後ろめたい気持ちが表れた。
「本当にごめんなさい……。猫になっちゃったのはとっても災難なんですけど、私この状況結構楽しんじゃってます……。」
そう、思いの外楽しい。
楽しんじゃダメなのは重々承知だけど、時々「動物になってみたいっ!」と思う事があった。
だから今回、願いが叶ってちょっと浮かれてたりする。
「……まぁ、な。」
苦い顔をして、小さく呟かれた言葉。
ううっ、そうですよねっ。やっぱり怒りますよねっ……。
でも新さんはおもむろに、私を引き寄せた。
「だがお前には怒ってない。……ただ俺が怒ってんのは、神菜をこんな姿にした野郎に、だ。」
「……へっ?」
私には、怒ってないの……?
えっ、でも私はっ……。
「私がぼんやりしてたからこうなっちゃっただけなんです……。だから、これは私のせいで――」
「違う。断じてお前のせいじゃない。」
はっきりと、そう否定してくれた新さん。
そんな新さんに思わず、後ろめたい気持ちが表れた。
「本当にごめんなさい……。猫になっちゃったのはとっても災難なんですけど、私この状況結構楽しんじゃってます……。」
そう、思いの外楽しい。
楽しんじゃダメなのは重々承知だけど、時々「動物になってみたいっ!」と思う事があった。
だから今回、願いが叶ってちょっと浮かれてたりする。

