最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 男の嫉妬って、怖いなぁ……。

「よそ見しないでくださいよ、空衣会長。」

「えっ、ちょ、形野……!?」

「めい、行くよ。」

「あいあいさー!」

 完全に油断してた。

 気付けば後ろをZenithに取られていて、完全に逃げ場がなくなる。

「恨むなら自分を恨めよ。」

 小鳥遊にまでそう言われてしまって、多勢に無勢の状況が完全完成する。

 マジで死ぬかもしれないじゃん、これ……!

 僕も本気出さなきゃいけない、と悟る。

 ――その時だった、爆弾が落とされたのは。

「まぁ、天さんのエッセンスをすり替えただけの話なんですがね。」

 ……は?

 思わぬ爆弾投下に、一瞬にしてその場が静まる。

 だけどその中に一人、「ヤバい」と言わんばかりの顔をしている人物が一人いた。

「……ねぇ、覚悟はできてるの?」

 “俺”、嵌められたのかぁ……。

 ……良い度胸、してんじゃん。

「創、全力で行かせてもらうよ。」

「……いいですよ、いくらでもどうぞ。」

 その言葉で、完全に真の黒幕“創”がした事が判明する。