最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 地を這うような新さんの声に、その場が静まり返る。

 それに呆れかえった様子の翔葉さんが、深いため息を吐いてみせた。

「はぁ……。少し目を離したらこれだ、だから離れたくなかったんだよ。どうせ、誰かが意図的にやったんだろ? 正直に名乗り出たほうが身の為だぜ?」

 ……あれ? 翔葉さんもちょっと怒ってる……?

 怒りを含んだような翔葉さんの声に、そんな疑問を抱く。

 私が猫になってしまった事、そんなに良くない事だったのかな……。

 ……だったら悪いのは、油断していた私だよね。

 瞬時にそんな考えに至り、この場を何とかしようと新さんの服を引っ張った。

「あの……新さん、悪いのは私です……。私が油断していたから、こんにゃ事に……にゃっ!?」

「神菜の猫化が治るまではお前らに会わせない。今日の誕生日パーティーも一旦中止にする。今日はもう連れて帰る。」

 カーディガンをかけられたまま、ふわりと包まれるように新さんにお姫様抱っこをされる。

 や、やっぱり怒ってる……よね。

 新さんが中止にするって言うんだもん。相当怒らせちゃったに違いない。