最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 すべてが愛おしくて、仕方がない。

 正直、もうこのまま閉じ込めてしまいたい――……だなんて。

 良くない事だと分かっているのに、そう思ってしまった。

「神菜は抹茶平気なのか? これ、少し苦いと思うが……」

「はいっ! 凄く苦いのは流石に食べられないですけど、これくらいなら全然大丈夫です!」

 ドヤ、っとした表情も可愛い。

 というより神菜の存在自体が可愛いの権化みたいなものだから、そう言葉が出てくるのは必然だ。

 その時だった、神菜の口の端にケーキの欠片が付いているのに気が付いたのは。

 神菜は口が小さいから、どうしても付いてしまうんだろうな。

 普段なら手で取るか口にして教えるが、今日はそうしなかった。

「神菜、付いてるぞ。」

「へっ? 何が――……っ!?」

 小さなリップ音一つが、静かな部屋に響く。

 ケーキの欠片をそれで取り、離す。

 すると視界に映ったのは、驚いたように頬を真っ赤に染めた神菜だった。

「ケーキの欠片が付いてたぞ。」

「……ぅ、あ、えっと……あ、ありがとう、ございます……です……。」