最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 そんな言葉が零れ、気付けばお菓子作りも終盤。

 はっと気付いた時には、全てやってしまっていた。

 あとは焼けるのを待つだけ……。

 だけども結局、そんなに時間は潰せなくて。

 “寂しい”が増えただけになってしまった。

 う~……新さんに会いたい。

 わがままは言うものじゃない、と分かってはいる。

 ……けど、居ても立っても居られなくって。

 ――プルルルッ

《どうした、神菜。》

 あっ、出て、くれた……。

 忙しいかもしれないから出てくれないかも、なんて考えていたけどそれは杞憂で。

 新さんの声を聞いた瞬間、張りつめていた“寂しい”の糸が切れたような感覚に苛まれた。

「新さん……あ、あのっ……。」

 どうしよう、言ってしまってもいいんだろうか。

 言葉が出る直前にそう踏み留まり、口ごもってしまう。

 それを不審に思ったらしい新さんは、心配そうな声色でこう尋ねてくる。

《何かあったのか? 困った事でもできたか?》

 ぎゅ、っと心臓が掴まれたように苦しくなる。