最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 自分じゃ治らないとなると、本当に成す術が……。

「か、神菜っ!」

「……は? どうなってんだこれ……。」

 風羽さんが私に話しかけてきた、瞬間。

 それに被せるように扉から翔葉さんの声が聞こえた。

 ……その声は、あまり聞かない拍子抜けした声だった。

「元宮お前……そういう趣味だったのか?」

「ち、違いますっ! 私もこうなった理由がさっぱり分からなくてっ……。」

 自分から猫になったりしませんっ!

 必死に弁明しようと、すっと立ち上がろうとする。

「……これ着とけ。」

 翔葉さんに分かってもらおうと熱弁して、無我夢中になりかけた時だった。

 バサッと、何かが私にかけられた。

 これ……新さんの、カーディガン?

 ふわっと、新さんの落ち着く香りが掠めて呆気に取られる。

 はっとそう気付いたと同時に私は、ぐいっと抱き寄せられた。

「あ、新さんっ……!?」

「誰が神菜にこんな事したんだ。」

 新さん、もしかして怒ってる……?

 さっき一瞬見えた新さんの表情は、いつもよりも冷酷だった気がした。