最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

【side神菜】

「たす、けて……、しんどい、よ……。」

 電話越しに聞こえた、苦しそうで弱い声。

 その相手は、風羽さんだった。

 ……風羽さんが、こんなに苦しそうにしているなんて。

 こんな事初めてだったから、ちょっとだけ動けなくなってしまっていた。

 だけどすぐにはっとし、風羽さんが居るであろう場所に向かおうとする。

 その時に少し、思い出した事がある。

『……ふわくん、げんきないの?』

 そんな言葉がどうしてかすぐ、頭に浮かんできた。



 Zenith寮の風羽さんの部屋番号を聞き出し、そこまで向かう。

 私はAnarchy寮に住んでいるからZenith寮に入るのは難しいかなと思っていたけど、意外と少ない手続きで入らせてもらう事ができた。

 ええっと……確か、もう1階上がったところだったはず……。

 部屋番号を忘れないように頭の中で繰り返しながら、エレベーターから降りる。

 どこだろう……? そう迷いかけたけど、風羽さんの部屋はすぐに分かった。

「あぇっ? も、元宮様っ!?」