最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「天さんは誰の実力も見誤らない人だから、その実力を認めて自分の力にする正直さがあると思ってます。だって天さんはいつ何時でも、努力を惜しまない人だから。」

「……それは、僕の綺麗な部分だけでしょ。実際の僕は、そんなに美しいものじゃない。」

「て、天さんがそう思っていても、少なくとも私はっ――」

「だから……!」

 ……どうして僕は、こうも素直に受け取れないんだろう。

 神菜が嘘を吐くはずないのに、それなのに疑うだなんて……なんて馬鹿なんだろうか。

「“俺”は、この世の最底辺なんだよ。」

「っ……!」

 息を呑んだ音が聞こえた。

 多分、神菜は思ってなかったんだろう。俺がここまで渋っているのを。

 だって、さ……考えてみなよ。

「俺はどうしようもなく汚らわしくて、卑屈で、綺麗だとは思えないほどの男だよ。そんな俺に、どうしてそう言ってくれるの? 神菜は馬鹿だよ、そういうところは。」

 誉め言葉も素直に受け取れない、むしろ蔑ろにするような男。この男のどこを見て、あんな綺麗で尊い言葉が出てきたんだろう。