最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「別にそういうわけじゃないんだけどなぁ。ま、そう思っておいてあげるよ。」

 わ、わぁ……これが、挨拶になるのかな?

 あまりにもスマートな物言いに呆気に取られてしまい、心の中で拍手を送る。

 新さんも天さんも、かっこいいや……。

「……ねぇ天、急に出ていかないでってさっき言ったでしょ? もうそろそろ始まるから、一旦戻って……って、神菜?」

「ふぇ? ……ゆ、夕弥さんっ!?」

 二人の挨拶にすっかり持っていかれていた時、もう一つの聞き慣れたアルトの声が響いた。

 反射的に顔を上げてみるとそこにはスーツを身に纏った、フォーマルな夕弥さんが立っていた。

「どうして夕弥さんがここに……?」

「あぁ、夕弥にはいつも出てもらってるんだよね。僕の家主催のパーティーの裏方してくれてるから、大体いっつも居てくれるの。だから今日も例に漏れず、来てもらってるってわけ。」

「ほんと、天って人使いが荒いんだから……。」

「あはは、今更それ言うの? もう何年も続けてるって言うのにさ。」

「……腹黒なのは嫌われるんじゃない?」