……すると、目尻を下げてふにゃりと気を緩めた。

「神菜さん、また夏休み明けに会いましょうね。」

「はいっ!」

「……行くぞ、神菜。」

 不機嫌がMAXになってしまったのか、半ば強引に私の手を引く新さん。

 嫉妬、してくれてるのかな……なんて思いつつも、今日は来て良かったと安心した。

 創さんの前向きな言葉を聞けて、本当に良かった。

 過去に何があっても、何をしてようとも、創さんは大切な友達。

 その事実は良いほうに転んでも、悪いほうに転んでも、変わらない。

 私は創さんを信頼しているから、ずっとその気持ちを持っている。

 これからも必要な、大切な気持ちだ。