少し離れた扉の向こうから、使用人の声が聞こえる。
それにぶっきらぼうながら答えると、申し訳なさそうな声色が返ってきた。
「忙しい事は承知しておりますが……創様にお客様がお見えです。応接間までいらしてくださいませ。」
客……? しかも、僕に?
こんな暑い中、誰が来ると言うのだろう。父さんにならまだ分かるのに。
まぁ、相手が取引先の方だったら後々面倒な事になるだろうし、行ってきたほうがいい。
「創様、できるだけ手短にお済ませ願います。」
「……できたら、そうしますよ。」
出る間際、使用人にそう言われて適当に答える。
分からない。相手が誰かも分かっていないのだから、時間なんて図れない。
面倒な客だったら、僕だってすぐに切り上げるけれど。
……僕に来る客なんて、物好きなのだろうか。
無駄に長い廊下を歩きながら、僕はそう考え窓の外の晴天を見据えた。
応接間に着き、一度深呼吸をしてから扉に手を添える。
そして軽く叩き、扉を開け目をやった。
「お待たせしました。」
それにぶっきらぼうながら答えると、申し訳なさそうな声色が返ってきた。
「忙しい事は承知しておりますが……創様にお客様がお見えです。応接間までいらしてくださいませ。」
客……? しかも、僕に?
こんな暑い中、誰が来ると言うのだろう。父さんにならまだ分かるのに。
まぁ、相手が取引先の方だったら後々面倒な事になるだろうし、行ってきたほうがいい。
「創様、できるだけ手短にお済ませ願います。」
「……できたら、そうしますよ。」
出る間際、使用人にそう言われて適当に答える。
分からない。相手が誰かも分かっていないのだから、時間なんて図れない。
面倒な客だったら、僕だってすぐに切り上げるけれど。
……僕に来る客なんて、物好きなのだろうか。
無駄に長い廊下を歩きながら、僕はそう考え窓の外の晴天を見据えた。
応接間に着き、一度深呼吸をしてから扉に手を添える。
そして軽く叩き、扉を開け目をやった。
「お待たせしました。」

