最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 その意図を汲み取ってくれたのかは分からないけど、神菜は拒否する事せずに頭を撫でてくれた。

 ……それだけで、ほっと息が吐ける気がする。

 神菜には申し訳ない。遊園地に来てまで、僕のことで迷惑をかけちゃった事が。

 それと一緒に、また“好き”の気持ちが溢れる。

 新さん、ごめんなさい。ちょっとだけだから、神菜を譲ってください。

 涙は嵩を増していくけど、確実に安心できている。

 確実に、余裕が生まれてきている。

 だからもう少しだけ、この時間を保たせてください――……。



「ごめんね神菜、子供みたいに泣いちゃって。」

「大丈夫だよっ。私も泣きたくなるときあるし、何より明李君がすっきりした気持ちになれたんだったら良かったよ!」

「うん……ほんと、ありがとうっ。」

「どういたしまして!」

 しばらくすると自然と涙は収まってきて、お礼を伝えた。

 神菜は相変わらず笑顔のままで、こっちの気持ちまで明るくなっていくような気がする。

 そう思った時、少し離れた場所から焦ったような声が飛んできた。