最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

《ごめん! ちょっと道に迷っちゃっててさ……すぐに向かうから!》

《早く帰って来いよ。新さん、ヤバいぞ。》

《……分かった。》

 不可抗力だったんだから仕方ないよね、と思ってしまった。

 だって過去にいじめてきた奴らと会うなんて、想定していなかったんだもん。

 そのせいで若干過呼吸になりかけたけど、すぐに離れられたからまだ良かった。

「ごめんね神菜、こんなところに連れてきちゃって。ここ、待ち合わせ場所と逆なんだよね。」

「私は大丈夫だよ! 新さんにも連絡は入れてるし……明李君のほうが、心配だよ。」

「……それも、ごめん。」

 好きな女の子の前で格好悪いところ見せちゃったし、怖い思いもさせちゃったと思う。

 僕は力がないから正々堂々戦えないし、逃げるしか選択肢が取れなかった。

 ……凄く、不甲斐ない。

 神菜のおかげで精神的にも肉体的にも強くなったと思っていたけど、全然だ。

 まだまだ弱い僕のまま。何にもできない、僕のままだったんだ。

 そのせいで神菜を巻き込んで……顔向けできない。