最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 ……だと、しても。

「こっちに来ないでくれる? 僕、君たちとは縁を切ってるんだから。」

 神菜の腕を引いて、自分の背後に隠す。

 この男たちと過去にいざこざがあったって、神菜を巻き込んじゃいけない。

 せっかく楽しんでくれてるのに、せっかく笑顔になっているのに。

「……早く、立ち去ってよ。」

 守らなきゃ。

 それだけを考えて、公共の場であるのにも関わらず力を使った。

 さとり族の術の一つ、幻覚。

 これで相手は混乱して、僕たちを視認できなくなるはずだ。

 その内に早く逃げなきゃ。

「ッ、おい明李! 何したっ……!」

「靄がかかって取れねぇっ! 何も見えねぇぞ!」

 慌てた声を聞きながら、僕は神菜の腕を引く。

 距離を、取らないとダメだ……!

 ただその事しか考えられなくて、神菜のことばかりで、自分の状態に気付かなかった。



 逃げる事しか考えてなかったからか、待ち合わせ場所とは真逆の方向に来てしまった。

 案の定疾風から連絡が来ていて、すぐに返信した。