最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 もう十三時だ……ちょっと羽目外しすぎちゃったかな。

 神菜と居られるのが嬉しくて、時間なんて気にしてなかったや。

 そう反省しながら、みんなが居るところまで急ぎ気味に行く。

 ……その時、僕は足を止めた。

「っ……はっ、マジかぁ。」

「……明李、くん?」

 呼吸が荒い。足が動かない。自由が利かない。

 どうか、どうか気付かないで……っ。

 心の中で一心に願った、はずだったのに。

「え、あの人って元宮神菜じゃね?」

「ほんとだ! なぁ、ちょっと話しかけてみようぜ。」

 神菜に気付いた男二人が、こっちに近付いてくる。

 その顔には、嫌というほど見覚えがある。

「……て、何でお前が元宮神菜と居るんだよ。明李。」

 とうとう、僕にも気付いた。

 未だ覚えてる。その二人の声、容姿、振る舞い。

 その全てが、僕の動きを呪いのように封じた。

『さとり族ってだけできめぇんだよ!』

『頭が良いのも心読んでるから、なんだろっ!』

 痛い、苦しい、辛い……負の感情が次々出てくる。