最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 一瞬だけ、咲空さん疲れてるし少しだけならと思ってしまった。

 でもそれは、ダメな事だ。

 新さんの気持ちを雑に扱いたくない。

「……んー、もういいわ。神菜のおかげで、ちょっと元気出た。」

「そ、それなら良かったです……?」

 けれど私が言う前に、咲空さんは腕を離してくれた。

 気持ちが伝わったのか、それとも分かっててやってたのか……後者だったら、咲空さん性格が悪いっ。

 ……それでも、咲空さんがちょっと元気になってるのなら良かったのかな。

 なんて思った瞬間。

「おい五十嵐、神菜に何もしてないだろうな?」

 背後に新さんの声が響いて、反射的に振り返る。

 それと同時に後ろから抱きしめられ、動きを封じられてしまった。

「何もしてねぇよ。それに今、俺こんな状態だからそもそも何もできねぇだろ。」

「……神菜、あいつの言ってる事は本当か?」

 いきなり話が飛んできて、びくっと肩を揺らす。

 ど、どうしよう……こういうのって、正直に話したほうが良いのかな……。

 新さんに隠し事はしたくない、その気持ちはもちろんある。