最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 だけど、返答はなし。

 念の為もう一度、今度は強めにノックしてみたけどやっぱり返答はない。

 寝ているのか、はたまた本当に倒れているのか……うぅっ、考えるだけで怖くなる。

 勝手に入るのは申し訳ない……けど、万が一の事があったら。

 元気だったらそれでいいんだし、体調が悪化してるようなら治癒魔術をかけられるし。

「は、入りまーす……。」

 静かに、おずおずと扉を開けて中に入らせてもらう。

 Zenith室ってやっぱり、アンティーク調だなぁ……。

 中に入ってそんな事を思うも、すぐに近くのソファに横になっている咲空さんを見つけた。

 目は閉じていて、呼吸は正常だから多分眠っているだけ。

 そっと額に触れてみたけど、熱はなさそうだった。

 良かった……熱があったら大変だもんね。

 ほっと安堵の息を吐きつつ、でもやっぱり心配が生まれる。

 今は眠っているから分からないけど、痛むのは頭だろう。

 その証拠に今咲空さんは、眉間にこれでもかと皺を寄せてしまっているから。