最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「……はい、待ってますっ。」

 うん、大丈夫。

 ここで駄々はこねられないし、少しなら……。

「ありがとな。」

 頬を更に緩めた新さんにそう言われ、少しくすぐったい気持ちになる。

 それだけでほんのちょっとなら、新さんと離れていても平気だと思えた。



 新さんが言ってしまってから数十分後、作業している資料の中に咲空さんの確認がないとできないものを見つけた。

 あ……どうしよう、これって聞いておいたほうがいいよね。

 そう思うけど、咲空さんが居る奥の部屋に行くのは気が引ける。

 休んでいるところを邪魔したくない。私のせいで邪魔しちゃったら、申し訳ない。

 なんて考えていたけど、次第に“もしも”の出来事が浮かんできた。

 もしあの奥の部屋で倒れていたら。もし悪化していたら。

 ……もし、命が危ない状況になってしまっていたら。

 そんな事、絶対にダメ!

 咲空さんも大事なお友達だから、元気でいてほしい。しんどい思いをしてほしくない。

 結局そんな思いを抱いた私はできるだけ静かに、コンコンと奥の部屋の扉をノックした。