最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 名残惜しいけど、そろそろ戻らなきゃ。

 ゆとりちゃんにも文句言われそうだし、忙しくない時間だとしても仕事はある。

 あんまり時間を食うわけにもいかなかったんだよね、ほんとは。

「また夏休み明け、会おうね。かっちゃん。」

「……なごむ、くん?」

「じゃあねっ!」

 かっちゃん、驚いたような顔してたなぁ。

 だけど、それもそのはず。初めて自然に、男の子っぽい声が出ちゃったから。

 僕って基本的に声高いから、低くしちゃうとみんな驚いちゃう。

 僕自身も未だ慣れていないし、かっちゃんは相当びっくりしちゃったかも。ごめんね、かっちゃんっ!

「和向っちばっかり元宮様と話してるなんてずるい~! わたしもお話したいのに~!」

「あはは、だったらゆとりちゃんも話してくればいいのに~。」

「無理だよそんなの! 天下の元宮様に声かける事なんて、恐れ多すぎる……!」

 ぶんぶんと首を左右に振って、でもかっちゃんのほうに視線を向けるゆとりちゃん。

 もう、だから話してくればいいって言ってるのに……。