最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 言葉に表せないような気持ち悪さに、思わず後ずさる。

 でも、神菜は何とも思っていないようで。

「疾風君はお部屋から出て。ここに長居するの、あんまり良くないから。」

 静かにそう伝え、俺を部屋から出した。

 ……パタン、と扉が内側から閉まる。

 それと同時に、かつてないくらいの魔力を感じ取った。

 うわ……何だこの魔力は……。

 親父の部屋から洩れ出ている魔力に、何も言えずただ圧倒される。

 澄んでいて、この世の全てを癒してくれそうな雰囲気が漂う。

 こんな魔力は、初めてだった。

 学園にも魔術使いは多いけど、こんなに威力が強いものは知らない。

 ……これが、元宮神菜の実力。

 今までテレビ越しだった神菜が、今はすぐ近くに居る。

 その事実だけでも嬉しすぎるのに。

「疾風君、お待たせっ。入ってきて!」

「疾風……どうやってお前は、元宮様を連れてきたんだ。」

 久しぶりに姿を見せる親父に対し、嬉しそうに微笑む神菜。

 親父の顔色は良好そのもので、圧倒的な力を見せつけられた。