最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「……あぁ、そうだな。」

 神菜は正義感が強い。だからこそ、すぐ行動に移そうとしてくる。

 それが少しだけ……嫌だなって思うのは、きっとダメな事だ。

 ……神菜が病気を治したら、この時間は終わる。

 そんな先入観が強い俺は、何とも言えないような感情を押し殺した。

 決して、神菜に悟られないように。



「ここが親父の部屋だ。」

「ありがとう、案内してくれて。」

 あくまで冷静に振る舞い、親父の部屋の前で立ち止まる。

 そんな俺の言葉に礼を言った神菜からは、緊張感が漂っている。

 それほど、深刻に捉えているんだろう。

 だけどいつまでもここで立ち止まっているわけにはいかず、俺は目の前の扉をノックした。

「親父、疾風だ。神菜を連れてきた。」

 一応断りを入れるも、案の定返事は帰ってこない。

 というよりかは、病に侵されていて返事ができないんだろう。

 神菜もそれを悟ったらしく、ぎゅっと唇を噛み締めていた。

「入るぞ。」

 念の為そう言い、ドアを開ける。

 途端に、今まで感じた事のないような気持ち悪さを感じた。