最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 新さんと付き合いだしてから可愛さも増してる気がするし……新さんが羨ましすぎる。

 神菜と釣り合うのは新さんレベルの男だって分かっていても、嫉妬みたいなこの感情は生まれてきてしまう。

 ……少しだけなら、許されるだろうか。

「神菜。」

「どうしたの?」

「……ちょっとだけ、こうさせてくれ。」

 何やってんだよ俺っ……!

 今の状況は神菜の手を握ってる状態。いや、どっちかっていうとこれしかできなかった。

 俺はきっと意気地なしなんだろう、これが来栖とか空衣とかだったら確実に手を出していたんだろう。

 けど……俺には無理だった。

 抱きしめようと手を伸ばしたくせに、できたのは手を握る事だけ。

 神菜はそれを何かと勘違いしたのか、満面の笑みを浮かべて頷いた。

「うん、いいよっ。」

 ……もう本当に、そうやってすぐ笑いかけないでほしい。

 これ以上好きになったら俺は……どうすればいいか、分からなくなるから。



 その後無事に実家の辺りに着き、車を降りた。

 ここの辺り一帯は犬族の縄張りで、住宅街に見えるも特有の気配が消しきれていない。