最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 誰かが悪いわけじゃないけど……そのせいでずっと、同じ犬族の奴らから敬遠されてきた。

 認めて受け入れてくれるのは、家族だけ。

 獣人型になれなくても、いいって言ってくれたのも家族だけ。

 だから今、病に侵されている状況を何とかしたいって思ったんだ。

 だとしても……この状況はよろしくない。

「なぁ神菜……そろそろ着くから、もふるのやめてくれないか?」

「……あっ、ごめんねっ。もふもふしてて可愛いなぁって思ったから、つい……。」

 今はうちの迎えの車で移動中だから、まぁもふられるのは別にいい。

 学外から出たら理事長の魔術が解けて、耳と尻尾が出てしまうから。

 神菜はこういった、もふもふしたものに目がないらしい。さっきまで俺の犬耳を、ずっともふっていた。

「すっごくふわふわで、癒されちゃった。ありがとうっ、疾風君。」

 えへへ、と笑う神菜は本当に可愛い。誰よりも、って言ってもおかしくないくらいに。

 あー……ヤバい、調子狂う。

 新さんに何されるかが怖いから手は出さないにしても……こいつの可愛さを前にしたら、我慢しろって言うほうが無理だろ。