最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 私は医療知識がなければ、治療できるわけでもない。

 魔術や魔力が絡んでいるのなら大丈夫だとは思うけど、もし違っていたら……。

 そんな不安が脳裏をよぎり、ぎゅっと拳を握り締める。

「お、神菜!」

「疾風君、遅くなっちゃってごめんねっ。」

「全然平気だから気にすんな!」

 その時エントランスに着いて、無事に疾風君と合流する。

 疾風君は今日はラフな格好をしていて、いかにも今時男子みたいな感じだ。

 夏休みに入ってから会う機会が減っちゃったから、会えて嬉しいっ。

「んじゃ、早速行くか。今日はよろしくな。」

「うんっ! こちらこそだよ!」

 疾風君の元気なテンションを見ると、不安も吹っ飛んでしまいそう。

 でも、油断は禁物。常に警戒しておかなきゃ。

 魔術師たるもの、手を抜く事はできない!

 再びそう思った私は、緊張を高めるかのようにきゅっと唇を結んだ。