最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「? 分かりましたっ。」

 疾風君に何かされた時って、何だろう……?

 そう思ってしまったけど、疾風君との約束の時間が押していたから、結局聞けずじまいだった。



 疾風君との待ち合わせは、寮のエントランス。

 エレベーターでエントランスまで降りている間、私は昨日疾風君から教えてもらった事を頭の中で整理していた。

 今現在、犬族の間で原因不明の病が蔓延中。主な症状は一般的な風邪と似ているものだけど、疾風君のお父さんや数人は重い症状らしい。

 かかっているのは小さな子供や高齢者が多い傾向で、症状が重いのもこの人たちに多い。

「最近は流行ってる病気もなかったし、犬族だけってなったらどうしてだろう……。」

 同じ獣族でも猫族には何の被害もないらしいし、本当に犬族だけに病気が流行っている。

 やっぱりここで考えるだけじゃ、何も分からないなぁ……。

 話を聞く限りだと、風邪の威力が強くなったものと考えられるけどそれじゃ腑に落ちない。

 しかも、お医者さんに診てもらっても原因が分からないなんて……私、ちゃんと役に立てるんだろうか。