最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 そして……ぐーっと、踵を上げた。

 ――ちゅっ、と甘いリップ音が響く。

「……帰ったら、いっぱいぎゅーってしますから……新さんもちゃんと、翔葉さんの用事に行ってくださいっ。」

 恥ずかしさを隠しながら、精一杯の気持ちでそう言う。

 私の唇には未だ新さんの熱が残っているから、顔の熱さが目の見えて分かる。

 ……自分からキスするなんて、あまりしないからっ……。

 新さんは呆気に取られたようにぼんやりしていたけど、はっと我に返ったと思ったら。

「……不意打ちは、なしだろ。」

「えっ……――っ、んぅっ……。」

 私の腰を引き寄せ、唇に私のよりも熱いキスが落とされる。

 触れるだけのものだけど、キスに慣れるはずがない私はすぐに白旗を上げた。

「あらた、さんっ……。」

 反射的に息を止めてしまうから、苦しくなって名前を呼ぶ。

 すると新さんは止まってくれて、キスの代わりにふわりと頭を撫でてくれた。

「悪いな……神菜のする事全部が可愛すぎて、本当に止まらなくなってしまう。自制を利かさなければと思っているんだが……。」