最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 いやでも、この町は事ある事に花火をよく上げてるから……考え、にくい。

 だけれど、神菜の幸せそうな表情から嘘ではない様子。

 ……神菜なら、ありえるかもしれない。

 世界的に有名で引っ張りだこな神菜。いろいろなところを飛び回っていたから、きっと見た事がなかったんだろう。

 だったら、これからは僕が――。

「花火くらいならいつでも見せてやる。これからは、たくさん見ような。」

「はいっ! ありがとうございますっ……!」

 僕の言いたかったセリフは、見事にも神々に取られた。

 ううん、これは僕が言うべきセリフじゃない。神々が言って、当然なんだ。

 今の僕じゃ、言う事は叶わない。

 神々の言葉に可愛らしく微笑んでいる神菜は、どうしても愛しくて。

 周りの輩も嫉妬心マシマシだったけど、神菜がいるから何とか飲み込んでいるようだった。

 草薙とか……あー、想像したくないな……。

 真っ黒い感情に染まっているだろう草薙が容易に想像できて、一足先に室内に戻る。

 小鳥遊によると、花火はもう少し打ち上がるらしい。