最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 先輩は、きっと僕よりも苦労してきてる。

 魔術師の元宮神菜はどこででも有名だったし、名前を聞かない日のほうが少なかった。

 だからこそ、それくらいの苦労や苦痛を知ってきてるはず。

 そうして考えていくと、どうしようもないくらい心臓が痛む。

 先輩は、辛くなかったんだろうか。

 僕がそう感じるのもおこがましいかもしれないけど、つい思ってしまう。

 口にこそ出さないけど、どうしても考えずにはいられなかった。

「……だから、都真君には私みたいになってほしくないの。私でも誰でも良いから、困った事があればすぐに相談してほしいな。力になれるかは分からないけど、できるだけ手助けできればって思ってるからっ。」

 ふわりと、天使の羽が舞うような笑顔で微笑んだ先輩。

 そんな愛くるしい姿に、ぎゅうっと胸が締め付けられた。

 やっぱり大好きだなぁっていう気持ち。この笑顔を向けてくれて、嬉しい気持ち。

 ……神菜先輩はどうやってでも手に入らないから、ちょっとの虚しい気持ちで。

 それでも僕は、邪念を振り払って同じ笑みを向ける。