最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 けどその印象が、私の思い込みだったなんて。

 あっ、頼りがいがあるのは本当だけど……!

「……いろいろと、ごめんなさい。」

「そんな顔しないで。神菜にはそんな暗い顔は、似合わないよ。」

 悪戯っ子のように言うと、私の頬に優しく触れてきた夕弥さん。

 自分に視線を合わせるよう誘導させて、包容力のある視線と合う。

「全部分かってる。こんな事言っても困らせるだけだって事も、神菜は良い子だからこういう事は嫌いだって事も。」

 そう言った夕弥さんは、一瞬目を伏せる。

 その影には、諦めのような感情が混じっている気がする。

 でも、直後にふわりと笑った。

 両目を閉じて、無邪気な笑顔で。

「俺は神菜が幸せなら、もうそれでいい。神菜には自分が信じた道を歩いていってほしい。」

「……夕弥さんは、信じていない道を歩いているんですか?」

「ふふ、そうだよ。俺には、信じる道も信じたい道もないから。俺はどうあがいたって、自分が思い描く自分にはなれないんだよね。」

 びっくりした。夕弥さんがそう思っているなんて。