最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 静かにそう言うと、夕弥さんは察してくれたらしい。

「そうだよね。ごめん、流石に近すぎたよ。」

 切なさを含んだ声で、すっと私の腕を解放してくれた。

「……ごめんなさい。自分がしたいって言ったのに、自分勝手で……。」

「ううん、全然大丈夫だよ。神菜が謝る事じゃないし、むしろこっちが謝るほうだよ。」

「そ、そんな事……夕弥さんは悪くないですっ。」

「……いや、元はと言えば俺が誘ったから。ちょっとは意識、してくれるかなって。」

 え……? 意識って……?

 意味が分からなくて、きょとんとしてしまう私。

 その事を分かっているような瞳で、夕弥さんはこう言葉を口にした。

「俺が神菜のこと、好きだって気付いてないでしょ? だからここまで、無防備なの?」

「……えっ、す、好き、ですかっ?」

「あはは、本当に知らなかったみたいだね。」

 ま、まさかずっと、そう思って……?

 衝撃的すぎるカミングアウトに、口をパクパクさせてしまう。

 夕弥さんは頼りがいのある先輩だって思っていたし、恋になんて興味がないものかと……。