最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 夕弥さんは優しいし頼れるし……だからこそ、元気でいてほしい。

 当然です!と伝えるように、多く首を縦に振る。

 すると、一瞬だけ夕弥さんは不敵な笑みを浮かべた……気がした。

 本当に一瞬だったから、分からなかったけど……。

「神菜、剣道は興味ある?」

 でも、そんな気持ちを遮るように聞こえた言葉。

 唐突な事に私は思わず、変な声を出してしまった。

「え? 剣道、ですか?」

「うん。ちょっとだけやって行かない? 俺、人に教えるのも好きなんだよね。いつも一人で竹刀振ってるから、神菜が居てくれたら嬉しいかなって。」

 そうなんだ……いつも、一人……。

 妙にその言葉が引っかかって、心に残る。

 夕弥さんは一人が好きなのかもしれないけど、一人の時が寂しい時もある。

 もしかしたら夕弥さんは今、その状態なのかな。

 悶々とそっちの方向に考えてしまっていたから、私はすぐに返事をしてしまった。

「えっ、良いんですかっ?」

「もちろん。ほら、おいで。」

 物腰柔らかい声色と言葉遣いで、夕弥さんにそう誘導される。